新宮市・196億円の新年度予算案
2025年02月21日 17時55分
新宮市は、一般会計の総額で196億1227万円の新年度(2025年度)当初予算案を発表しました。前の年度(2024年度)より18億円、率にして10・1%増えていて、過去最大規模となっています。
市田川(いちだがわ)水系の排水ポンプ整備事業は終わりましたが、人件費や扶助費の増加のほか、消防指令システムの整備費や、熊野川行政局の庁舎改修事業費などの支出が新たに増えています。
那智勝浦町と共同で2026年度から運用を開始する消防通信指令システムの整備費に8億7052万円、物価高騰対策として、市内の商店で使える1セット7千円分の独自のプレミアム商品券を5千円で発行する事業に2億7293万円、老朽化している熊野川行政局の庁舎でエレベーターなどを改修する事業費に1億2535万円、同じく老朽化している消防本部庁舎の改修事業のうち、新年度分は敷地の拡張整備に7652万円をそれぞれ計上しています。
このほか、合併による新宮市誕生20周年記念式典の開催や、大阪・関西万博での観光発信VR動画の上映、JR三輪崎(みわさき)駅構内の津波避難路の整備、新宮市にUターンする学生の奨学金の返済を年間12万円を上限に、最大5年間補助する事業なども行うとしています。
田岡実千年(たおか・みちとし)市長は「子育て支援、移住定住促進、災害に強いまちづくりを強化する」と話しています。
新宮市の新年度当初予算案は、今月(2月)25日に開会する3月定例市議会に提出される予定です。