父パンダに「ありがとう」永明に献花/和歌山・白浜
2025年02月16日 10時32分
オスのジャイアントパンダ「永明(エイメイ)」が中国の四川(しせん)省で死んだため、おととし(2023年)まで飼育していた白浜町の「アドベンチャーワールド」はきのう(15日)、献花台を設けて、ファンと別れを惜しみました。
永明は、日本と中国が繁殖を研究するため、中国から1994年に日本に来て、アドベンチャーワールドで飼育され、16頭の子をもうけた人気者でした。そして、おととし2月に、双子の娘「桜浜(オウヒン)」「桃浜(トウヒン)」と共に、中国に返還され、先月(1月)25日に、多臓器不全で32歳で死にました。人間に例えると100歳ほどでした。
このため、アドベンチャーワールドには、献花台が設けられ、大阪市から訪れた59歳の会社員の女性は涙をにじまながら「偉大な父親パンダに本当にありがとう、お疲れさまでしたと伝えたい」と話し、別れを惜しんでいました。
永明について今津孝二(いまづ・こうじ)園長は「日中友好の架け橋として、大きな役割を果たし、非常に感謝しています」と語しました。
アドベン化h-ワールドでは、永明の献花台について、しばらくの間、設置したいとしています。