新宮市で「お燈まつり」早春の熊野に炎立つ/和歌山
2025年02月06日 23時57分
白装束に荒縄を巻いた男たちが燃えさかる松明(たいまつ)を掲げて急峻な石段を駆け下りる、新宮市の「お燈まつり」が、こんや(2月6日)世界遺産の神倉(かみくら)神社で行われました。
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お燈まつりは、神武(じんむ)天皇が熊野を訪れた際に、高倉下命(たかくらじのみこと)が松明を持って迎え入れたという故事に由来し、1400年以上前から毎年2月6日に行われている神倉神社の例大祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されている女人禁制の神事です。

まつりでは、夕方から新宮市内中心部を「上り子(のぼりこ・または・あがりこ)」と呼ばれる白装束に荒縄を巻いて松明を持ったおよそ1400人の男たちが練り歩き、世界遺産の熊野速玉大社(はやたまたいしゃ)と阿須賀(あすか)神社、それに妙心寺(みょうしんじ)を参拝したのち、神倉神社の538段の急峻な石段を登って、ご神体の「ごとびき岩」の前に集まりました。
そして、神職が起こした火を松明にともし、午後8時ごろ、山門が開くと同時に、上り子たちが一斉に雄叫びを上げながらふもとへ向けて駆け下り、まつりのクライマックスを迎えました。
このとき、松明の炎の列が山を下る龍のように見えることから、民謡「新宮節」では、「お燈まつりは男の祭、山は火の瀧、下り龍」と歌われています。
ことし(2025年)は、この冬最強の寒波の影響で気温は3度と厳しい冷え込みになりましたが、お燈まつりが終わると熊野に春が訪れると言われています。