新宮市の雲取温泉で、基準値超えるレジオネラ菌/和歌山
2025年02月06日 18時44分
新宮市にある温泉施設「高田(たかだ)グリーンランド雲取(くもとり)温泉」で、男性用の浴槽と飲用の温泉水から、基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されました。定期水質検査でわかったもので、検出された量は、男性用の浴槽で基準値の62倍、飲用の温泉水では基準の9倍となっています。
レジオネラ属菌は、土の中や河川など、自然界に広く生息する土壌菌ですが、人工環境や20度から45度で増殖のおそれがあり、免疫力の弱い新生児や高齢者が感染すると、レジオネラ症という重度の肺炎や高熱を発症することがあります。
施設では、検査の結果を受け、直ちに新宮保健所に届け、今月(2月)3日から温泉入浴施設の使用を停止しています。施設では、保健所の指示に従って、洗浄や消毒を実施し、再検査をして、安全性が確保された時点で、施設の使用を再開したいとしています。
高田グリーンランド雲取温泉は、新宮市高田(たかた)の山中にある新宮市営の温泉施設で、指定管理者によって運営されています。
新宮市の田岡実千年(たおか・みちとし)市長は、「心配をかけたことを深くお詫びする」とした上で、「再び、温泉入浴施設を安心してご利用いただけるよう、新宮保健所の指示を仰ぎながら、適切な管理を徹底してまいります」とのコメントを発表しました。