新宮フォレストエナジー合同会社破産手続き開始決定負債額72億円余/和歌山県
2025年02月05日 19時09分
新宮市に本社がある木質バイオマス発電事業企業が燃料費の高騰や販売不振などを理由に経営に行き詰まり和歌山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが民間の信用調査機関の調べでわかりました。
破産手続き開始決定は先月(1月)23日付です。民間の信用調査機関帝国データバンク和歌山支店と東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、破産手続きの開始決定を受けたのは、新宮フォレストエナジー合同会社で本体と関連会社合わせて3社の負債総額は72億円余りです。新宮フォレストエナジー合同会社は、紀南地方で産出される間伐材や提出材を活用しバイオマス発電事業を2021年頃から本格的に行っていました。
電力の販売額が伸び悩んでいたほか、円安や発電に必要なコスト高などが影響し経営が悪化したもので今回措置となりました。本体の経営環境の行き詰まりを受け、保証債務の関係で関連2社が連鎖して経営が行き詰まりました。破産管財人は和歌山弁護士会所属の山岡大弁護士(あさかぜ法律事務所)です。