岸田前総理襲撃事件の初公判、逮捕時「選挙を終わらせにきたんや」
2025年02月04日 18時34分
おととし(2023年)4月、岸田文雄前総理大臣の演説会場に爆発物を投げ込んだとして、殺人未遂の罪などに問われた木村隆二被告の初公判が、きょう(2月4日)和歌山地方裁判所で開かれ、午後は証拠の取り調べが行われました。
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起訴状などによりますと、被告はおととし(2023年)4月、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆議院和歌山1区補欠選挙の応援に訪れていた岸田前首相らに対し、殺意を持って手製の爆発物を投げて爆発させ、近くにいた警察官と聴衆の2人に軽いけがをさせたとされています。
証拠の取り調べでは、警察官やその場に居合わせた人の供述調書や、犯行に用いられた爆発物の一部、所持していた包丁などが証拠として提出されました。
供述調書によりますと、被告を取り押さえた警察官が、逮捕後木村被告に名前や目的などを尋ねたところ「木村や。選挙を終わらせに来たんや」とはっきりとした強い口調で話したということです。
また被告の父親は、被告について「自分はこうだと思ったことは最後までやるタイプ。それが悪い方向に行ってしまった。しっかりと責任を取ってもらわないと、また同じことをすると思う」と話したということです。