「鬼も内」と調伏式、奈良・吉野の金峯山寺

2025年02月02日 15時33分

歴史・文化

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(みち)」を構成する奈良県吉野町(よしのちょう)の金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂で、きょう(2日)、「福は内、鬼も内」と唱え、全国各地で追い払われた鬼を招き入れる節分会(せつぶんえ)の行事「鬼の調伏式(ちょうぶくしき)」が行われました。

これは、開祖の役行者(えんのぎょうじゃ)が仏法の力で鬼に考えを改めさせ、弟子にした故事にちなんだ行事です。この日、鬼に扮した6人は、読経する山伏らに小づちで触れたり、錫杖(しゃくじょう)を取り上げたり、邪魔を繰り返しましたが、豆がまかれると、改心した様子を見せました。

豆をまいた京都市の画家・諫山恵実(いさやま・えみ)さん44歳は「興奮しました。鬼のちょっかいがおかしくて」と、うれしそうに話していました。

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