南方熊楠の新資料を寄贈、扇子に都々逸記す/和歌山

2025年01月31日 17時33分

歴史・文化

白浜町の南方熊楠(みなかた・くまぐす)記念館は、このほど(29日)、博物学者・南方熊楠が都々逸(どどいつ)を書いた扇面(せんめん)など、新しい資料2点の寄贈を受けたと発表しました。

記念館によりますと、岡山・倉敷市出身の植物学者・宇野確雄(うの・かくお)の自宅に保存されていたもので、もともと扇子だったものを宇野の子孫が軸装(じくそう)したものです。大きさは、縦およそ110センチ、横およそ60センチあります。

1920年8月に熊楠は、画家の川島草堂(かわしま・そうどう)や宇野らとともに高野山に登りました。扇子に、川島はイモリの絵を描き、熊楠は都々逸を記して、宇野に渡したと日記にも書いていました。

記念館の三村宜敬(みむら・のぶたか)学芸員は「熊楠が高野登山を楽しんだ様子がうかがえる。当時の植物学者のネットワークを知る資料だ」と話しています。

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