和歌山市自動運転バス・システム担当者の声
2025年01月29日 19時03分
和歌山市中心部できょう(1月29日)から始まった自動運転バスの実証事業で、自動運転システムを手掛けるNTTビジネスソリューションズの担当者は、集めた運行データをもとに、無人走行も可能となる自動運転「レベル4」への向上につなげる考えを改めて示しました。
.jpg)
NTTビジネスソリューションズは、今回の実証実験で使うバスに、フランス・ナビア社製の9人乗り小型電気自動車「EVO(エヴォ)」を用いていて、ハンドルやアクセル・ブレーキが無い代わりに、手動運転に切り替えるためのコントロールボックスが搭載され、オペレーター1人が同乗しています。
.jpg)
GPSなどでコースを自動走行し、車体に搭載されたセンサーで障害物や信号を検知しながら、赤信号や停留所で自動的に停止します。合流や車線変更のほか、危険回避が必要な事態が起きたときには、オペレーターが手動運転に切り替えて走行します。
速度は、転倒事故を防ぐため、直線で時速およそ13キロ、カーブでは10キロ程度に設定しています。

きょう・初日の実証走行では、和歌山市では珍しく、雪が舞う天候に見舞われ、センサーが雪を障害物と間違って検知するアクシデントもありましたが、NTTビジネスソリューションズの佐々木瞭(ささき・りょう)主査は「2024年度は和歌山市を含めて全国12カ所で自動運転の実証実験を行っています。急な天候の変化も含めて、実証実験では様々な条件での運行データを分析して、将来的に無人運転を視野に入れた自動運転レベル4にブラッシュアップしたい」と意気込みを語りました。
和歌山市の自動運転バスの実証実験は、2月9日までの12日間行われています。