真冬の高野山で托鉢寒行、僧侶ら100人家々巡る/和歌山

2025年01月24日 17時13分

社会

高野町高野山できょう(24日)、金剛峯寺(こんごうぶじ)が主催する「報恩托鉢寒行(ほうおんたくはつかんぎょう)」があり、僧侶らおよそ100人が浄財を求め、町内を巡りました。弘法大師が取り組んだ社会福祉の思いを受け継ぐ行事で、60年以上続く、真冬の風物詩となっています。

この日は、氷点下の気温の中、金剛峯寺役職員の僧侶や僧侶養成機関の修行僧、高野山高校宗教科の生徒らが、金剛峯寺の前庭に集合しました。そして、今川泰伸(いまがわ・たいしん)宗務総長64歳の激励を受けたあと、黒の法衣に網代笠(あじろがさ)をかぶった僧侶らが9班に分かれ、町中へ繰り出しました。

僧侶らは、寺院や商店、民家の玄関先で錫杖(しゃくじょう)を振りながら般若心経(はんにゃしんぎょう)を唱え、各家の無病息災を祈願しました。そして、浄財を受け取ると一礼し、お守り札を渡していました。

およそ千軒から集まった浄財およそ112万円は、能登半島の地震や豪雨災害の被災者支援などに使われます。

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