和歌山市と4社が循環型経済実現に関する包括連携協定
2025年01月20日 17時23分
和歌山市は、きょう(20日)ENEOSと花王、サントリーホールディングス、東京海上日動火災保険の4社と、廃棄物を最小限に抑える循環型経済の実現に関する包括連携協定を締結しました。
これは世界的な脱炭素の動向を見据え、それぞれの資源や技術、ネットワークを有効に活用することで、和歌山市の廃棄物を最小限に抑える循環型経済、サーキュラーエコノミー型産業を実現しようと締結されたものです。
きょう(20日)午後、和歌山市役所で協定の締結式が行われ、和歌山市の尾花正啓市長と、ENEOS和歌山製造所の手島政嘉所長、花王の山口浩明特命フェロー、それにサントリーホールディングス・サスティナビリティ経営推進本部の西脇義紀副本部長、東京海上日動火災保険の柿木一宏専務取締役が、それぞれ包括連携協定書にサインしました。
ENEOSでは、天ぷら油の廃油などからSAF燃料の精製を行う実証実験を行っているほか、花王はプラスチックや排ガスなどに含まれる二酸化炭素の資源化と循環、サントリーホールディングスは、使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生する「水平リサイクル」に取り組んでいて、東京海上日動火災保険はこれら事業におけるリスクや対応策の検討において連携していくとしています。
締結後、尾花市長は、「和歌山市ではゼロカーボンシティ宣言を行っている。今後5者で連携して脱炭素社会の推進と産業の発展に大きく発展するものと期待しています」と連携に期待を示し、4社の代表も市の脱炭素化や未利用資源の有効活用促進に協力する考えを改めて示しました。