南紀串本に春を呼ぶ本州最南端の火祭り/和歌山
2025年01月19日 10時35分
春を呼ぶといわれる「本州最南端の火祭り」が、きのう(18日)、串本町潮岬(しおのみさき)の望楼(ぼうろう)の芝で行われ、およそ10万平方メートルの芝が炎に包まれました。
これは、枯れた芝を焼くことで、害虫を駆除するとともに新芽の育成を促す目的で行われてきた望楼の芝焼きを、地元の観光協会が2001年から本州最南端の火祭りとして、観光イベントとして実施しているもので、この時期の人気の催しとなっています。
そして、日没の午後5時15分から開会式と餅まきが行われ、午後5時半には、町内にある県立串本古座高校の弓道部員たちが、芝に火矢を放って点火すると、同時に花火が打ち上げられました。
その後、芝の各所に火がまわり、暮れゆく闇の中にオレンジ色の炎が揺れる幻想的な風景を映し出しました。
地元串本町に住む40代の女性は「毎年来ています。今年は暖かいし天気もよくて良かったです」と話し、新宮市に住む60代の女性は「初めて見ました。日が暮れて、燃えている火がとてもきれいでした」と話していました。
この日は、芝焼きを前に、地元の物産販売や、名物のトビウオのつみれ汁「しょらさん鍋」の振る舞いも行われました。