心臓破りの坂を駆け抜ける! 和歌山市の紀三井寺で第8回「速駈詣り」

2025年01月13日 18時21分

イベントスポーツ

231段の急な石段を駆け上がって1年の健康を祈願する「福開き速駈詣り(ふくびらき・はやがけまいり)」が、成人の日のきょう(13日)和歌山市の紀三井寺で行われ、子どもから高齢者まで健脚自慢のおよそ200人が心臓破りの坂に挑みました。

後半の上り坂に苦悶の表情の参加者(1月13日・和歌山市・紀三井寺)

速駈詣りは、地元のランニングチーム「汗濁大学(あせだくだいがく)」が、紀三井寺の前田泰道(まえだ・たいどう)貫主(かんす)とともに、部活の学生らが走り込みで使う結縁坂(けちえんざか)の急な石段を、和歌山市の新たな名所のひとつとして発信しようと、2018年から毎年1月の成人の日に開いている新春の恒例行事で、今回で8回目です。午前9時から始まった競技では、参加者が2人1組になって沿道の声援を受けながら、険しい表情と激しい息づかいで結縁坂を駆け上がりました。

毎年トップを切って駆け上がる紅白ふんどしの男性ら

毎年トップを切って白のふんどし姿で参加している、和歌山市の49歳の医師の男性は「ことしも親子三人で参加できて良かったです。50歳を迎えるので迷わず前進したいです」と満足そうな表情で話していました。

観衆の声援を受けゴールに飛び込む奈良県の男性

去年(2024年)に続いて2回目の参加となる奈良県の46歳の男性は「すがすがしいです。普段からジョギングやマラソン大会への参加をしていて、ことしも素晴らしい走りが出来そうです」と語りました。

紀三井寺の前田貫主は「コロナ禍明け以降、最多の参加者と聞いています。参加者の皆さんには“昇り龍”のような1年の皮切りにして欲しい」と話しています。

今回、最も速いタイムを出した男性「福結び速駈王」には、京都府京田辺市の消防士・石田諒太さん35歳が輝き、24秒30のタイムで4連覇を達成しました。

また、最も速いタイムの女性「福結び速駈姫」には、大阪府の柴田友香さんが、33秒03のタイムで輝きました。

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