熊野白浜リゾート空港(南紀白浜空港)を特定利用空港に
2025年01月08日 18時35分
和歌山県は、白浜町の南紀白浜空港・愛称「熊野白浜リゾート空港」について、災害時など緊急性の高い事態が起きた際に、自衛隊や海上保安庁の航空機やヘリコプターを優先的に利用出来るようにする「特定利用空港」に国から指定されることを受け入れる方針を示しました。今年度(2024年度)中に指定される見込みです。
特定利用空港は、自衛隊と海上保安庁が普段から必要な空港を円滑に利用出来るよう、国と空港管理者との間で枠組みをつくり、大規模災害など、国民の生命や財産を守る上で緊急性の高い事態が起きた際に、自衛隊や海上保安庁の航空機やヘリコプターを優先的に利用出来るようにするもので、現在、沖縄県の那覇空港や福岡県の北九州空港など全国8カ所が国から指定されています。
県では、国からの打診を受け入れ、今年度中に特定利用空港化の指定を受ける方針を示しました。
国との確認事項に記されている緊急性の高い事態に「武力攻撃は除く」と規定されていますが、特定利用空港が攻撃の対象にならないかという記者の疑問に対し岸本知事は「自衛隊基地や米軍基地とは異なり、自衛隊機や米軍機が常駐していない空港なので、合理的に考えて攻撃対象になる蓋然性(がいぜんせい)は低いと考える。基本的には防災の観点から受け入れるもので、自衛隊や海上保安庁との災害対応での更なる連携強化につながる」と答え、否定しました。