和歌山県教委・学校職員2人を懲戒処分

2024年12月24日 18時35分

事件・事故教育

和歌山県教育委員会は、東大阪市内で女性を盗撮して逮捕された県立きのかわ支援学校の57歳の男性事務職員を懲戒免職処分に、事務処理の遅れを恐れるあまり194件の事務書類に事務長の印鑑に極めてよく似た印鑑を勝手に押して処理した、県立海南高校の51歳の男性事務職員を減給の懲戒処分にしたことを、きょう(12月24日)明らかにしました。

このうち、きのかわ支援学校の職員は、ことし(2024年)10月20日の午後、東大阪市内の施設で、自分のカバンに仕掛けたビデオカメラで女性のスカートの中を盗撮し、警察に逮捕され、容疑を認めたのちに不起訴処分となりました。

職員は県教育委員会の事情聴取に対し「興味がありやった」などと話していて、きのう(23日)付けで懲戒免職処分になりました。

また、海南高校の男性事務職員は海南高校大成(たいせい)校舎で事務処理全般を担当していましたが、出張届や休暇届などの事務処理が間に合わず、事務室にたまたまあった、事務長の印鑑によく似た印鑑を私物化し、去年(2023年)5月から10月にかけて、あわせて194件の書類に勝手に印鑑を押して処理していました。

この職員がことし4月に病気で休暇を取った際、後任の職員が机の中から印鑑を見つけたため、発覚したもので、県教育委員会は、きのう付けで減給10分の1、2か月の懲戒処分を言い渡しました。

教職員課の井上拳宏(いのうえ・たかひろ)課長は「いずれも、けして許されない行為で、和歌山県の教育行政への信用を著しく失墜させた」と述べて陳謝し、再発防止に努める方針を示しました。

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