民間初の小型ロケット2度目の挑戦まで4日/和歌山

2024年12月10日 18時19分

社会経済

串本町の発射場から民間初の人工衛星の軌道投入を目指す、小型ロケットの打ち上げまで、あと4日となり、各方面で期待が高まっています。

小型ロケットは、東京に本社があるスペースワンが、串本町の発射場「スペースポート紀伊(きい)」から打ち上げる全長18メートル、重さ23トンのカイロス2号機で、台湾の宇宙機関の衛星など、あわせて5機が搭載されます。打ち上げは、今月(12月)14日の午前11時から11時20分を予定しています。

この打ち上げに際して、発射場を中心とする浦神(うらがみ)半島などが陸上の警戒区域に、発射場から南東方面の海域は海上の警戒区域に指定され、陸上は打ち上げの1日前から、海上は2時間前からの立入を禁止しています。

打ち上げの見学には、串本町と那智勝浦町に、それぞれ1か所、発射場からおよそ2キロの場所に公式見学場が設けられ、入場は事前販売の有料チケット制とし、パークアンドライドのバス以外の車両での乗り入れを禁止しています。公式見学場は、串本町の田原海水浴場と那智勝浦町の旧浦神小学校で、交通混雑回避などのため、打ち上げ当日は、前後3キロの国道42号で、駐停車禁止の交通規制が実施されます。

また、JR西日本では、打ち上げ当日、見学者などに向け、紀勢線を県南部の一部区間で、上下各5本を増便します。

公式見学場では、飲食ブースの出店やロケット関連グッズの販売などが行われ、大型モニターで、打ち上げの様子を見学します。

打ち上げの様子は、YouTube(ユーチューブ)で、リアルタイムに配信され、無料で見ることができるほか、和歌山市や白浜町など県内12か所と、東京のほか、秋田や徳島、佐賀など県外7か所で、パブリックビューイングが行われます。

スペースワンの小型ロケットの打ち上げは、今年(2024年)3月に、1回めが行われましたが、ロケットの自律破壊により爆発、失敗し、今回が2度目の挑戦となります。

打ち上げは、今月(12月)14日の午前11時から11時20分の予定です。

なお、公式見学場やパブリックビューイングの場所、配信サイトなど、詳しくは、「カイロスロケット2号機 打ち上げ応援サイト」に掲載されています。

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