和歌山県「紀の国チャレンジド賞」「紀の国チャレンジド・サポート感謝状」の表彰・授与式

2024年12月05日 16時57分

政治社会福祉・医療

身体やこころの障害を乗り越えて社会活動などに尽力している人や、障害のある人たちの支援に取り組んでいる個人や団体をたたえる、和歌山県の「紀の国チャレンジド賞」の表彰式と「紀の国チャレンジド・サポート感謝状」の授与式が、きょう(12月5日)和歌山県庁の正庁で開かれ、岸本周平知事から受賞者に表彰状や感謝状が贈られました。

表彰式のもよう(12月5日・和歌山県庁正庁)

「チャレンジド」とは、アメリカで生まれた障害者を表す言葉で、障害を“神様から与えられた試練”ととらえて、それに前向きに挑戦する人という意味です。

県では、障害者の自立支援と社会参加の促進を広く県民に知ってもらおうと、2003年度から表彰を行っています。

受賞者の記念撮影

今年度(2024年度)のチャレンジド賞には、障害を克服し5年以上にわたって社会活動に励む「自立更生者賞」に、和歌山県点字図書館の職員で点字技能士の資格を取って点字図書の普及に努める和歌山市の亀山直美(かめやま・なおみ)さん45歳が、障害を前向きにとらえ社会で意欲的に活動している「チャレンジ賞」に、肢体(したい)不自由者で、パステルアートの創作や肢体障害者協会の役員を務める和歌山市の中川朋美(なかがわ・ともみ)さん52歳が、それぞれ選ばれました。

また、障害者のサポートで功績のあった個人や団体への「紀の国チャレンジド・サポート感謝状」は、和歌山市障害児者父母の会の活動に尽力した和歌山市の花光悦子(はなみつ・えつこ)さん72歳や、車椅子生活になった夫を献身的に支える有田市(ありだし)の福田ユリ子さん83歳ら4人に贈られました。

岸本知事は「県では、昨年末(2023年)障害を理由にした差別解消の推進条例を制定し、共生社会の実現に取り組んでいる。受賞者の皆さんには、豊富な知識と経験を活かして、今後も障害者福祉の向上に力を貸して欲しい」とあいさつしました。

受賞者代表あいさつをする亀山直美さん

これに対し、亀山直美さんが受賞者を代表して「受賞は支えて下さる皆様のおかげです。これからも県民すべてが幸せに暮らせる社会の実現を目指し、チャレンジ精神を持って頑張ります」とお礼を述べました。  

亀山さんは、和歌山放送で毎月第2日曜日の午前11時25分から「亀山直美の、ごきげんよう」というトーク番組を担当していて「点字がもっと身近な存在になって欲しい。目が見えなくても文字を諦めないで欲しい。自分の気持ちを形に残すことで、相手に伝えることが出来ます」と受賞の喜びを語り、さらに活動に励むことを誓いました。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55