教員ストの和歌山南陵高、措置命令解除、生徒募集へ
2024年12月03日 17時47分
おととし(2022年)、教職員が給与未払いを理由にストライキをし、静岡県菊川市(きくがわし)の運営法人が、静岡県から生徒募集停止の措置命令を受けていた日高川町にある私立和歌山南陵高校が、きょう(3日)、記者会見し、「命令が解除された」と説明しました。解除は先月(11月)29日付です。
募集要項ができ次第、来年度(2025年度)入学の生徒募集を始めるとしています。
校長を兼務する甲斐三樹彦(かい・みきひこ)理事長は、4月の理事長就任時に経営陣を一新し、運営に必要な資金も確保できたと説明、「今後も意見をもらいつつ、健全な学校として運営していきたい」と述べました。
高校ではおととし5月、教職員およそ20人が、給与未払いなどを理由として、ストライキを実施しました。このため、和歌山・静岡両県が、合同で法人に立ち入り調査を実施し、静岡県は、経営改善計画や予算作成に不備があるとして、この年の12月、生徒の募集や入学停止を求める措置命令を出していました。