和歌山県内30市町村の上水道からPFOSなどの検出なし
2024年12月02日 17時42分
和歌山県によりますと、県内30市町村の上水道について、少なくとも、今年度(2024年度)までの5年間に、健康や生態系に悪影響を及ぼすとされる有機フッ素化合物「PFOS」や「PFOA」の含有量が、国が定めた暫定目標である、1リットルあたり50ナノグラムを超えたところは無かったことがわかりました。
これは、国土交通省と環境省が共同で行った水道水の全国調査の結果を受け、県が公表したものです。
それによりますと、和歌山県では、給水人口5001人以上の上水道事業者25者と、給水人口101人以上5000人以下の簡易水道事業者30者、それに、水道事業者に用水を供給する水道用水供給事業者2者のあわせて57者に、水道水に含まれる有機フッ素化合物「PFOS」と「PFOA」の調査を行いました。
その結果、少なくとも2020年度から今年度までの5年間で、水道水1リットルあたり50ナノグラム以上とする有機フッ素化合物の含有量の暫定目標を超えている水道は、無かったということです。
この間、岩出市では昨年度(2023年度)の調査で水道水1リットルあたり32ナノグラムが含まれていたのが最高で、次いで、紀の川市の河北地区で昨年度1リットルあたり29ナノグラム、由良町で2022年度に1リットルあたり25ナノグラムの有機フッ素化合物がそれぞれ確認されたということです。
このほか、和歌山市は概ね7ナノグラムから最大10ナノグラム、海南市では概ね5ナノグラムから最大7ナノグラムなどとなっています。
なお、橋本市や有田市、御坊市、田辺市、新宮市など多くの市町村では、5年間で検出されなかったということです。
なお、暫定目標の1リットルあたり50ナノグラムは、体重50キロの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲んだとしても、健康に悪影響を及ぼさない量と国が定めています。