和歌山市でNBC災害対応訓練実施
2024年12月02日 17時42分
放射性物質や生物剤、化学剤などによって引き起こされるNBC災害の対応訓練がきょう(2日)、和歌山市で行われました。
きょうの訓練は猛毒の神経剤VX(ブイエックス)ガスと爆発物を仕掛けたドローンによるテロ攻撃で、バス2台が巻き込まれ、乗客42人が負傷した想定で行われました。
午前9時から花王株式会社和歌山工場で行われた訓練では、訓練をより実践的に行うため、事前に参加者に内容を伝えない「完全ブラインド方式」で行われ、消防・警察など5つの機関のあわせておよそ200人が参加しました。
訓練では、化学防護服を着用した消防隊員がガス探知機を持って現場に入り、呼吸困難や動悸などの症状を訴える傷病者を救助し、その後、二次災害防止のため傷病者らの除染を行い、搬送するまでの手順を確認しました。
訓練に参加した中消防署・救急救助第1班長の成田浩延(なりた・ひろのぶ)さんは、「他機関との連携の大変さを各々実感した訓練だったと思う。今後も訓練を積み重ね、現場対応がスムーズになれば」と振り返りました。