「幻の三体月観月会」12月23日に/和歌山・田辺市
2024年11月26日 17時35分
熊野本宮観光協会では、来月(12月)23日に、「幻の三体月(さんたいづき)観月会」を開催することとし、参加者を募集しています。
三体月は、熊野古道の伝説で、田辺市中辺路町近露(ちかつゆ)あたりで、里人(さとびと)に姿を見せた修験者(しゅげんじゃ)が、「十一月二十三日の月の出た夜、近露の山頂で、不可思議な法力(ほうりき)を得た。村人も毎年その日時に、山に登って月の出を拝むがよい。月は三体現われる」と言い残して去ったと伝わり、翌年、村人がその通りにしたところ、三体の月が昇り出たといわれ、以来、この地域では、月待ちの行事が行われています。
「三体月観月会」は、これらにちなんだもので、旧暦の11月23日が、今年は12月23日にあたります。
観月会の定員は20人で、参加は無料ですが、申し込みが必要で、世界遺産熊野本宮館で、先着順に受け付けられます。
「三体月観月会」は、当日の午後10時半に、田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮館に集合したあと、シャトルバスで移動し、大日山に登り、午前0時34分の月の出を待ちます。月の出を待つ間、参加者が暖をとれるよう、温泉コーヒーやうどんなどの振る舞いを予定しています。そして、月の出を観たあと下山し、午前1時半に、熊野本宮館で解散の予定です。