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プリズンアート展・和歌山県立図書館で開催

2024年11月20日 16時27分

イベント社会

全国各地の刑務所で服役している受刑者による絵画や書、ポエムなどの文芸作品を展示する「プリズンアート展」が、きょう(11月20日)から、和歌山市西高松の和歌山県立図書館で開かれています。

「プリズンアート展」のもよう(11月20日・和歌山市西高松・和歌山県立図書館)

これは、更生保護事業への理解を深めてもらおうと、犯罪や非行の防止や立ち直りを支援するボランティア団体・和歌山市BBS会などが主催して開かれている展示会です。

受刑者が書いたポエム

会場の県立図書館1階・展示室には、受刑者たちが作成した風景画や書、ポエムなどが展示されています。

長谷川敏彦氏が遺した絵画

また、特設コーナーには、1983年、愛知県で発生した保険金目的の殺人事件で死刑となった長谷川敏彦(はせがわ・としひこ)氏が、死刑の執行前に刑務所内で描き続けた自らの肖像画や、冬の自然の風景、祭の情景などの絵画が展示されていて、重罪を犯した反省の思いや、心の整理を試みた様子をうかがい知ることができます。

和歌山市BBS会では「表現を介して、刑務所という場所や、そこに生きる人々について想像を巡らせながら、加害や被害、刑務所の内・外といった立場の違いを超えた対話の場につながれば」と話しています。

プリズンアート展は、来月(12月)18日まで、和歌山市西高松の県立図書館1階の展示室で開かれています。入場は無料で、月曜日が休館日です。     

なお、期間中の12月7日土曜日・午後2時から、県立図書館2階のメディア・アート・ホールで、人権や命にかかわる作品を作り続けている映画監督の高木裕己(たかぎ・ひろみ)さんと、この展示会の提唱者で「刑務所と芸術」を研究テーマに矯正施設の内外の対話の実践を追い求めている、奈良県立大学の風間勇助(かざま・ゆうすけ)講師による「芸術での交流で無知と偏見をなくす上映会&トークショー」が開かれる予定です。

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