20年ぶり「仏の舞」、和歌山・かつらぎ
2024年11月17日 18時37分
平安時代から続くとされ、20年に1度上演される古典芸能「花園の仏の舞(はなぞののほとけのまい)」がきょう(17日)、和歌山県かつらぎ町の遍照寺(へんじょうじ)で奉納されました。
これは、法華経(ほけきょう)に説かれている「女人成仏(にょにんじょうぶつ)」がテーマの舞踏劇で、地元の郷土芸能保存会が演じ、観光客らを魅了しました。
竜宮城に住む幼い竜女(りゅうにょ)を成仏させようと、僧の姿になった文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が竜王(りゅうおう)や鬼に浄土の素晴らしさを説くといった内容で、僧役の清らかな声と、仮面を着けた鬼役の力強い声の問答が見どころとなっていて、仏役は神秘的な舞を披露しました。
この舞は、国の選択無形民俗文化財に指定され、「幻の舞」と称されてきました。