紀州のドンファン殺人事件、改めて無罪を主張
2024年11月11日 18時28分
「紀州のドンファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さんに覚せい剤を摂取させ、殺害したとして、殺人などの罪で起訴された元妻、須藤早貴被告の裁判員裁判が、きょう(11日)和歌山地方裁判所で開かれ、須藤被告は改めて無罪を主張しました。
起訴状によりますと、須藤被告は2018年5月24日、和歌山県田辺市内で野崎さんに何らかの方法で致死量の覚せい剤を摂取させ、殺害したとされています。
須藤被告は、胸下まで伸びた長い髪を下ろし、黒いパンツスーツにマスク姿で出廷しました。
きょう(11日)の被告人質問で須藤被告は、周囲に捜査に協力しないよう求めたことについて、「ただでさえ人殺し扱い。生活が壊されると思い協力しなかった」と証拠隠滅の意図はなかったと供述しました。
「完全犯罪」「老人 死亡」などと検索した履歴が 残っていることについて聞かれると、「昔から殺人事件、特にグロテスクなものを調べるのが好きだった」と野崎さんと知り合った後に特別調べたわけではないと語りました。
また最後に弁護側から「あなたが野崎さんの口から覚せい剤を摂取させ殺した事実はありますか」と聞かれると、「一切ありません」と はっきりとした口調で無罪を主張しました。
次の公判は11月15日に行われ、判決は12月12日に言い渡される予定です。