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ドンファン妻裁判・密売人「覚醒剤でなく氷砂糖売った」と証言

2024年11月07日 17時25分

事件・事故社会

田辺市の資産家で“紀州のドンファン”と呼ばれた、野崎幸助(のざき・こうすけ)さん当時77歳に致死量の覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人罪に問われている元妻の須藤早貴(すどう・さき)被告28歳の裁判員裁判が、11月7日、和歌山地方裁判所で開かれ、薬物を密売していた男性が検察側の証人として出廷し「被告に売ったのは、覚醒剤ではなく氷砂糖だ」と証言しました。

起訴状によりますと、須藤被告は、2018年5月24日、何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ殺害したとしていて、死因は急性覚醒剤中毒で、口から飲んだとみられます。

証人尋問で、密売人の男性は「2018年4月7日に須藤被告から電話で覚醒剤の注文を受けたが、当時は覚醒剤取引の人脈がなく、用意したのは砕いた氷砂糖3グラムだった」と説明し「被告から『きょう中に持ってきて欲しい』と言われ、田辺市に一緒に行った同僚の男性が被告に渡した」と証言しました。

同僚の男性は10月に証人として出廷し「須藤被告に田辺市内の暗い路地で4グラムから5グラムの覚醒剤を10万から12万円で販売し、覚醒剤は本物だった」などと証言しています。

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