一般財団法人・和歌山社会経済研究所は、きょう（１１月７日）和歌山市内で、観光や農業、人材関連の事業を核として、全国・海外に向けて活動している株式会社ＳＨＯＮＡＩ（ショーナイ）の代表、山中大介（やまなか・だいすけ）さんを講師に招き、講演会を行いました。

山中さんは、東京都の出身で、１０年前の２０１４年、２８歳で山形県に移住し、設立資金１０万円で起業しました。現在は、地方と全国からおよそ５０億円余りを資金調達し、観光や農業、人材、教育の各分野で実績をあげています。

「地方の可能性を世界経済とつなく」と題して行われた講演会で、山中さんは「地方が抱える課題は人口の減少と少子高齢化だ」としたうえで、その解決のキーワードは「観光」と「農業」と「人材」であると話しました。

「観光」は、地方にある資源を、世界の観光へとつなげられるか、また「農業」は、日本の農業、特にコメを軸に、世界のグリーン市場、有機農業へとつなげられるか、さらに「人材」については「いかに生産性がある若い人が集まる地域にすることが出来るかがポイントだ」と述べました。

そして、山中さんは「どんな環境でも、チャレンジできる。次の５０年を考えて、意識と戦略を変えていくことが必要だ」と話しました。

会場に訪れた多くの参加者は、自身の実例を交えた山中さんの話に、熱心に聞き入っていました。