文科省・和歌山県内の不登校・いじめの調査結果公表

2024年11月06日 16時25分

教育社会

昨年度(2023年度)和歌山県内の不登校の児童や生徒が、小・中・高いずれも前の年度(2022年度)を上回ったことが、文部科学省の全国調査でわかりました。

このうち、不登校の児童・生徒数は、小学校が昨年度917人で、前の年度を263人上回りました。中学校は1355人で、前の年度を191人上回り、高校は673人で前の年度を97人上回りました。

和歌山県教育委員会は、主な要因について小学校は「生活リズムの不調に関する相談があった」「親子のかかわり方に関する問題の情報や相談があった」ことなど、中学校と高校は「学校生活に対してやる気が出ないなどの相談があった」ことなどをあげていて、「不登校対応基本マニュアルの活用や、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの配置、不登校児童生徒の支援員の配置や学習支援などを行っている」と話しています。

また、昨年度のいじめの認知件数については、小学校が4623件と前の年度を365件下回ったほか、中学校が396件で前の年度を18件下回りましたが、高校は91件で前の年度より34件上回りました。特別支援学校は4件で前の年度を58件下回りました。

いじめの傾向として、いずれも「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、いやなことを言われる」が多く、中学校から上では「パソコンや携帯電話などで誹謗中傷や、いやなことをされる」や、「仲間はずれ、集団による無視」があげられています。

県教育委員会では「小・中と特別支援学校で減少したのは、いじめの発生を未然に防止する取り組みが一定の成果につながっていると考えられる。高校では、早期発見や、些細なもめ事も積極的に認知する取り組みにより認知件数が増加した」と分析するとともに、不登校の場合と同様に「対応マニュアルの活用や、スクールカウンセラーの配置、SNSなどの相談窓口の活用などに取り組む」と話しています。

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