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【訃報】漫画家・楳図かずおさん死去、88歳、和歌山県高野町出身

2024年11月05日 17時51分

社会

「漂流教室」や「まことちゃん」などで知られ、ホラーやギャグ漫画の新たな世界を切り開いた漫画家の楳図(うめず)かずおさんが、先月(10月)28日、東京都内で亡くなりました。88歳でした。葬儀は、関係者ですませたということです。楳図さんは胃がんを患っていたといい、施設で療養中でした。

楳図さんは、和歌山県高野町生まれで、小学4年生で漫画を描き始め、高校時代にデビューしました。1960年代に「へび少女」や「おろち」、「猫目小僧」などで、ホラー漫画の第一人者になると、72年には荒廃した未来の世界へ小学生らがタイムスリップする「漂流教室」の連載を始め、人気を博しました。また、1976年に連載を開始した「まことちゃん」は、幼稚園児の主人公のとっぴなギャグで笑いを巻き起こし、中指と小指を折り曲げる「グワシ」のサインは、子どもたちの間で大流行しました。楳図さんは赤と白のボーダーシャツがトレードマークで、テレビにも出演し、お茶の間でも親しまれました。

高野町生まれの楳図さんは、上京するまでの一時期を奈良県五條市で過ごしたということで、隣接する橋本市には、当時、よく訪れていたといい、そんな縁もあって、橋本駅前には、人気漫画の主人公「まことちゃん」像が建てられています。これは、駅前の活性化の一環で、打診したところ、快諾を得られたということで2002年に建てられ、駅利用者や観光客らに親しまれています。

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