高齢者の高額被害相次ぐ、岩出市・紀の川市で特殊詐欺
2024年11月03日 13時53分
岩出市や紀の川市で、高齢の女性が高額被害に遭う特殊詐欺事件が相次ぎ、岩出警察署が捜査するとともに、注意を呼びかけています。
紀の川市の70代の女性は、8月、証券会社の社員を名乗る男からの「あなたの名前で証券を買って警察沙汰になった」という電話をきっかけに、銀行と話をするよう番号を告げられ、電話すると、証券の買取などのための現金を求められました。女性は、警察沙汰になると、家族に迷惑がかかると考え、言われるまま、10万円から450万円を複数回にわたり、振り込んだり、郵送したりし、先月(10月)下旬になって連絡がつかなくなり、詐欺に遭ったことに気がつきましたが、あわせて2600万円を騙し取られました。
別の紀の川市の70代の女性は、先月、携帯電話に石川県警の警察官を名乗る男から電話があり、「あなたに逮捕状が出ている」と言われ、検事を名乗る別の男からは「お金の流れを調査する必要がある」などと言われ、口座にあった全額929万円を指定口座に振り込んでしまいました。その後、男らと連絡がつかなくなり、女性がネットで、同様の手口を見つけ、詐欺だと気がつきました。
また、岩出市の70代の女性は、9月、かかってきた電話の音声ガイダンスをきっかけに、保険医療局や警察官、それに、検事を名乗る男が、次々に電話口に出て、「詐欺で逮捕した犯人があなたからキャッシュカードを買ったと言っている」「あなたのお金を調べればわかる」などと言われ、インターネットバンキングの口座を開設、そこに、あわせて1280万円を入金、その後、インストールを指示された送金用アプリで、指定の口座に送金しました。その後、これらの振り込み状況を不審に思った金融機関の職員から女性に連絡があり、詐欺被害に遭ったことに気がついたということです。
警察では同様の被害が相次いでいることから、注意を呼びかけています。和歌山県警の確認電話の番号は、フリーダイヤル0120・508・878(これわ・わなや)です。