近大生物理工学部の公開講座、キャンパスで開催
2024年11月02日 18時33分
近畿大学生物理工学部の公開講座「BOST Science Café」が、きょう(2日)、紀の川市のキャンパスで開かれ、大学の授業さながらの講義に市民が熱心に耳を傾けました。
近畿大学生物理工学部では毎年、大学の研究を社会に発信するとともに市民の生涯学習の機会として役立ててもらおうと、誰でも参加できる無料の公開講座を開いていて、今年度は、橋本市と田辺市、新宮市でも開催しました。
今年度最終回となったきょう(2日)の公開講座では、食品安全工学科の東慶直教授が「フルーツ王国和歌山に足りないもの」というテーマで、近畿大学附属湯浅農場で取り組んでいる、カカオの栽培研究について報告しました。
続いて、医用工学科の吉田浩二教授は、傷の修復過程で過剰な線維化が起こり臓器が機能不全に陥る臓器線維症をテーマに、線維の役割や炎症の原因となる生活習慣について解説しました。
講義後の質問コーナーでは、参加者から「カカオの受粉は何が媒介するのか?」「肺線維症の症状は?」といった質問が寄せられ、講師が丁寧に答えていました。公開講座の様子はオンラインでも配信され、会場と合わせておよそ180人が聴講しました。