医薬品の笠野興産が試験棟増設で和歌山県・和歌山市と立地協定
2024年10月23日 18時05分
ジェネリック医薬品や食品の製造を手掛ける和歌山市の笠野興産株式会社が、医薬品の試験棟を増設することになり、10月23日、和歌山県と和歌山市の3者で立地協定を締結しました。
笠野興産は、1933年・昭和8年に創業し、和歌山市井ノ口(いのくち)の本社工場でジェネリック医薬品や、納豆などの食品製造を手掛けています。
近年、ジェネリック医薬品の需要が高まり、高い品質を維持するため、製剤・製薬の試験検査能力を強化しようと試験設備を集約し、本社工場の敷地内に試験棟を増設することになったものです。
増設される試験棟は20億円をかけて整備され、延べ床面積が1779平方メートルで、来年(2025年)9月の操業開始を予定し、これに伴い、今後3年間であらたに24人を地元から採用する予定です。
和歌山市役所の市長室で行われた調印式で、笠野興産の笠野泰照(かさの・やすてる)社長と、和歌山県の大川伸也(おおかわ・しんや)商工労働部長、それに和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が、それぞれ立地協定書にサインしました。
尾花市長は「医薬品の生産能力が上がることを大変嬉しく思う」と歓迎しました。
笠野社長は「年々ジェネリック医薬品の市場が拡大する一方で、品質の維持や安定供給が課題となっている。安全で高品質な医薬品提供に努める」と語りました。
大川商工労働部長も、地元からの新規採用増加に期待を寄せました。