えびす様、神事でジャンプ、和歌山・古沢厳島神社

2024年10月15日 16時23分

歴史・文化

高野山の麓、和歌山県九度山町の古沢厳島(こさわいつくしま)神社で、きのう(14日)、「えびす様」がジャンプを披露するユニークな神事「えびすのお渡り」が行われました。

平安時代末期から続くとされる伝統の神事ですが、新型コロナの感染拡大の影響で、一時中断し、去年(2023年)、再開したものです。

お面に冠と装束、白ひげを着け、竹ざおを担いだえびす様が、笛や鼓(つづみ)を奏でる20人ほどのお供を従え、時折、子どもやお年寄りに触れながら、神社の境内に入りました。そして、本殿の前で、えびす様が、御幣(ごへい)などを奉納したあと、「よいしょ」のかけ声に合わせ、前後に3回、ジャンプを繰り返しました。地元の人など、見守っていた大勢の見物客からは、拍手が起きていました。

周辺の地域は、かつて、弘法大師(こうぼうだいし)が製法を伝えたとされる和紙「高野紙(こうやがみ)」の産地として栄えた歴史があり、この神事は和紙作りの繁栄を願って、始まったと伝えられます。

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