日高川町の紀道神社で秋の例大祭「紀道まつり」
2024年10月13日 22時03分
日高川町三百瀬(みよせ)の紀道(きどう)神社で、きょう(13日)秋の例大祭「紀道まつり」が行われ、秋晴れのもと、やっこ姿の氏子たちがかけ声を上げて地区を練り歩いたり、獅子舞を奉納したりしました。
紀道神社は、西暦703年ごろ、文武(もんむ)天皇に道成寺(どうじょうじ)の建立を命じられ、建材を求めて日高川町を訪れた紀道成(きのみちなり)が、伐採したクスノキをいかだに組んで日高川から運ぼうとした際に、岩に衝突して沈没し命を落としたことから、その後、道成の霊を慰めようと建立されました。
毎年10月の「スポーツの日」の前日に五穀豊穣への感謝を捧げる紀道まつりが行われていて、日高川町の三百瀬や平川(ひゅうがわ)など4つの地区の氏子たちが、御坊市の「御坊祭(ごぼうまつり)」など御坊・日高地域の祭礼でよく見られる、真っ赤な天幕を張った太鼓やぐら「四つ太鼓」に隈取りの化粧をした子どもを乗せて担ぎ、地区を練り歩いたほか、獅子舞を奉納したりしました。
また、お膝もとの三百瀬の氏子は、毎年異なるテーマで飾り付けるだんじりを披露していて、ことし(2024年)は人気漫画「キングダム」の登場人物で、馬に乗って槍を振りかざす「王騎将軍」の飾りが参加者を見下ろしました。
祭の最後は、2頭の馬が境内から勢いよく駆け抜ける「駆け馬」の奉納で締めくくられました。