北山村の観光筏下り、乗船客数伸ばし、今季終了

2024年10月13日 17時41分

経済

全国唯一の飛び地の村、北山村で人気のアトラクション、観光筏下りの今年度の運航が、先月(9月)末で終了し、乗船客数が8千人を超え、2006年度以降、最多となりました。

観光筏下りは、かつて、切り出した木材を運搬する手段だった「筏流し」を、1979年に、北山村が観光用に復活させたもので、杉の丸太で組んだ筏に乗って、熊野川(くまのがわ)の支流の北山川(きたやまがわ)およそ5・5キロを筏師(いかだし)の竿(さお)さばきだけで下り、急流や渓谷美などを楽しむものです。

運航開始から45年間での最多乗船客数は、2005年で、9千人を超えていましたが、当時は、現在よりも乗船定員が多かったということです。

今年は、例年通り5月3日から運航を始め、先月末までの期間中に、国内外から、8279人が乗船しました。

乗船客数が多かったことについて、担当者は、期間中に台風などによる運休日が少なかったことや、去年の林業遺産登録のほか、今年のジャパン・ツーリズム・アワードでの審査員特別賞の受賞、また、初めて女性の筏師の雇用・育成を始めたりと話題性が重なり、SNSでの口コミなどで、若い層や海外からのインバウンド客にも認知度が広まったことを挙げています。

そして、最繁忙期の8月の南海トラフ巨大地震臨時情報の影響については、予約キャンセルもあったが、その枠もすぐに埋まるなど、筏人気の高さを改めて実感できたシーズンだったと話しています。

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