【衆院選】世耕弘成氏が和歌山2区から無所属で立候補表明
2024年10月05日 16時44分
自民党の裏金問題で離党した和歌山県選出の世耕弘成(せこう・ひろしげ)参議院議員61歳が、きょう(5日)田辺市内で記者会見を開き、今月(10月)15日に公示される予定の衆議院選挙で、和歌山2区から無所属でくら替え立候補することを表明しました。
世耕氏は大阪市出身で、早稲田大学からNTTを経て、1998年、叔父の世耕政隆(まさたか)氏の死去に伴う参議院和歌山県選挙区の補欠選挙で自民党から立候補して初当選して以来、5期連続で当選しています。
この間、安倍内閣で経済産業大臣や内閣官房副長官などを歴任したほか、自民党の参議院幹事長も務めましたが、政治資金パーティーをめぐる裏金問題の責任を問われて離党勧告を受け、ことし(2024年)4月に離党しました。
世耕氏は記者会見で「派閥の裏金問題の責任を取ってあえて離党した。とくに和歌山の皆さんに迷惑と心配をかけた」と陳謝したうえで「26年間の議員経験を活かして、もう一回和歌山の発展と国のためにチャンスを与えていただけるのか、国民に謙虚にうかがう選挙にしたい」と訴え」と述べ、岸田内閣よりも強力な人口減・少子化対策や、製造業の日本回帰、次世代型産業の誘致、農林水産業や観光産業の高付加価値化、医師偏在の是正、防災・強靱化の強化などを政策に掲げました。
一方、和歌山2区には、裏金問題を巡る政治不信を招いたとして今回の衆議院選挙への不出馬を表明した二階俊博(にかい・としひろ)元・自民党幹事長85歳の三男で新人の二階伸康(にかい・のぶやす)氏46歳が自民党公認での立候補を表明していて、保守分裂の激戦が確実視され、裏金問題や世襲への是非も争点になりそうです。
このほか和歌山2区では、共産党の新人・楠本文郎(くすもと・ふみろう)氏70歳と、無所属の新人・本間奈々(ほんま・なな)氏55歳も立候補を表明しています。