あぶりアユ作り盛ん/和歌山県田辺市

2024年09月27日 20時49分

歴史・文化社会経済

世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道・中辺路で、昔から伝わる保存食の「あぶりアユ」作りが真っ盛りです。

秋の風物詩となっていて、田辺市の土産物店と民宿を営む木田豪(きだつよし)さん54才が伝統を受け継ぎ、10月末ごろまで手掛けます。

熊野古道の滝尻王子と呼ばれる古道歩きの拠点近くに店を構える木田さんは、近くを流れる富田川で夏にアユを釣り、冷凍保存していたアユを解凍します。そして炭火の上で水分がしっかり抜けるまで、2日間じっくりあぶります。あぶり終えたアユは縄で5匹ずつくくられ4000円で販売されます。木田さんは「手間はかかるが、待っていてくれる人がいるため止められない」と話し炭火の上のアユの焦げ目を見ながら口元を引き締めていました。

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