田辺市「弁慶まつり」演劇・弁慶伝説のけいこ佳境に
2024年09月26日 12時58分
田辺市中心部で来月(10月)4日と5日に行われる第36回「弁慶まつり」を目前に控え、まつりの開幕を飾る市民俳優による演劇のけいこが佳境を迎えています。
源平合戦の世を駆け抜けた平安時代の豪傑・武蔵坊弁慶のふるさととされる田辺市では、毎年秋に商工会議所などによる実行委員会による「弁慶まつり」が開催されていて、36回目となることし(2024年)は10月4日と5日に行われます。
初日・4日のよる6時半から、田辺市東陽(とうよう)の世界遺産・闘鶏(とうけい)神社の特設舞台で、弁慶が父親の熊野別当湛増(くまのべっとう・たんぞう)率いる熊野水軍とともに、壇ノ浦の合戦に出陣するもようを描いた演劇「弁慶伝説」が上演され、主役の弁慶や恋人・玉虫などの登場人物はオーディションで選ばれた市民俳優が演じます。
稽古はおよそ1か月前から闘鶏神社の社務所で行われ、市民俳優たちがセリフや動きなどを、入念にチェックしながら確認していました。
ことしの主役・弁慶を演じる田辺市消防本部職員の西村博也(にしむら・ひろや)さん24歳と、玉虫役で田辺市の看護専門学生・水野夢(みずの・ゆめ)さん19歳は「田辺市の活性化につながれば。強さの中に優しさも兼ね備えた“凄いな”と思われる弁慶をお見せしたい」「玉虫の芯の強さだけでなく、弁慶の不器用さや辛い過去も含めて、それらを全て包み込む優しさを表現したい」と、それぞれ意気込みを語りました。
かつて第15回弁慶まつりで弁慶を演じ、総合演出を担当している丸山雅之(まるやま・まさゆき)さん48歳は「演劇メンバーの熱い思いが伝わってくるので、私も応えられるよう頑張っています。SNSなどで海外も含めて情報発信できる時代なので、田辺生まれの弁慶を多くの人に広めたい」と話しています。
第36回弁慶まつりの演劇弁慶伝説は、10月4日・金曜日の午後6時半から、田辺市の世界遺産・闘鶏神社で開演します。
5日・土曜日には、扇ヶ浜やアオイ大通りなどで紀州弁慶よさこい踊りや、弁慶ゲタ踊りが行われ、よる8時からは扇ヶ浜で田辺花火大会が行われます。