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【和歌山県議会】紀伊半島のツキノワグマ対策について

2024年09月19日 16時31分

災害・防災社会

先月(8月)三重県の熊野古道・伊勢路()で、女性客がツキノワグマに襲われ大ケガをし、三重県の一見勝之()(いちみ・かつゆき)知事が環境省にツキノワグマを保護対象から駆除対象にするよう申し入れをしていることについて、和歌山県の岸本周平知事は「当県では、保護対象の制度のままでも危険な個体に対しては知事の権限で駆除が可能」として、保護対象の見直しには否定的な考えを示しました。

これは、きょう(19日)開かれた9月定例県議会で、無所属の会の林隆一(はやし・りゅういち)()議員の一般質問に岸本知事が答弁したものです。

この中で林議員は、今年度に入って先月末の時点で和歌山県内でツキノワグマの目撃情報が81件と、統計を取り始めた2004年度以降で最も多い勢いになっていることや、三重県の熊野古道での事故を受け、一見知事が環境省へ働きかけていることを指摘し、紀伊半島の三重・奈良の両県と連携して、ツキノワグマを保護対象から管理対象に見直すよう提言しました。

岸本知事は、現在の制度でもクマの個体調査は可能で、人に危害を加えるような危険な個体は知事の権限で駆除が可能である事などを理由に、駆除対象に切り替えることには否定的な考えを示しました。その一方で、クマの個体調査を行うことや、安全対策などで、奈良・三重の両県と事務的な連携を続ける方針を示しました。

このほか、きょうの一般質問では、改新クラブの長坂隆司()(ながさか・たかし)議員が災害関連死などについて、自民党県議団の山家敏宏()(やまが・としひろ)議員が鳥獣害対策などについて、自民党県議団の森礼子(もり・れいこ)()議員がプログラミング教育などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

お聞きの和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、このあと午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。

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