和歌山のドン・ファン殺人事件、12日に初公判
2024年09月08日 10時50分
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家の男性を殺害したとして、殺人などの罪で起訴された元妻の裁判員裁判が、今月(9月)12日から和歌山地裁で始まります。弁護側は、起訴内容を全面的に争い無罪を主張する方針で、検察側が状況証拠を元に殺害をどのように立証するかが注目されます。
資産家の野崎幸助(のざき・こうすけ)さんの元妻、須藤早貴(すどう・さき)被告28歳は、2018年5月24日に、殺意を持って何らかの方法で当時77歳だった野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒で殺害したとして起訴されました。
捜査関係者によりますと、野崎さんは、自宅で倒れているのを須藤被告が見つけ、死因は急性覚醒剤中毒でしたが遺体に注射の痕はありませんでした。防犯カメラの映像から、第三者が侵入した可能性は低いとされています。また、須藤被告のスマートフォンには「覚醒剤」や「殺人」などを検索した履歴がありました。
裁判は25回の審理が予定され、判決は12月12日に言い渡されます。