お堀の水全部抜く!?和歌山城でテレ東番組ロケ

2024年09月05日 15時13分

イベント歴史・文化

和歌山市のシンボル・和歌山城のお堀の水が突然空っぽの状態になり、市民が珍しい光景にびっくりしていました。

水を抜かれた和歌山城のお堀(9月5日・和歌山城公園)

これは、全国各地の湖や沼の水を抜いて、底に沈んだ生き物や遺物などを調査するテレビ東京の人気番組「緊急SOS!池の水全部抜く大作戦」の撮影によるもので、きょう(5日)和歌山市の全面協力のもと、和歌山城のお堀で繰り広げられました。

水を抜くポンプ装置

ポンプで水を抜く作業に続いて、およそ120人の市民によるボランティアが堀の底のドロをかき出しました。

橋げたの土台があらわになった御橋廊下
堀の底を眺める人々

むき出しとなった堀では「御橋廊下()(おはしろうか)」の橋げたの土台があらわになったほか、誰がが捨てたと思われる自転車も見つかりました。

+や-の文字が彫られている石垣も浮かび上がった(和歌山城で)

孫が番組撮影のボランティアに参加しているという和歌山市の女性は「島根県から来て30年以上になりますが、こんな光景を見るのは初めてです。島根の知り合いにも知らせます」と話していました。

尾花市長(左)の激励を受けるボランティアの宮﨑亮太さん(右)

ボランティアとして参加した和歌山市の宮﨑亮太()(みやざき・りょうた)さん33歳は「子どもの頃の遊び場だった和歌山城の堀の底に何があるのか、とても気になるし神秘的です」と興奮した様子で話していました。

尾花市長もロケに参加

和歌山市の尾花正啓()(おばな・まさひろ)市長は「昭和40年代に、一度目立たぬよう浚渫()(しゅんせつ)をしていたようだが、今回は大がかりな作業になっているようだ。和歌山城の中心となる二の丸の復元に力を入れていて、堀の石垣の研究がさらに進むので有難い。貴重な生物なども見つかるかも知れない。全国の人々に和歌山城を知ってもらえることを期待したい」と話しています。

和歌山城では発見されていない江戸期の埋蔵金があるということで参加した土木工学に造詣が深い尾花市長も石垣の構造の様子と合わせ掘割からお宝が発見されないかと期待を寄せていました。

堀を囲む多くの見物客

この番組は、今月(9月)22日の午後6時半から、テレビ東京をはじめ全国で放送される予定です。

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