中国外相パンダ貸与に意欲、早期訪日も言及、二階氏に

2024年09月01日 16時18分

政治

中国の王毅(おう・き)外相が、先月(8月)、超党派の日中友好議員連盟の二階俊博(にかい・としひろ)会長らと北京で面会した際、日本へのジャイアントパンダ貸与について「自分の責任で送りたい」と述べ、意欲を示していたことがわかりました。日中両政府が調整する自身の日本訪問についても、早期実現に積極姿勢を表明したと、複数の日中関係筋が明らかにしました。

王氏は先月28日の会談で、処理水や台湾問題を巡り、原則的な立場を繰り返すにとどめましたが、会談に続く夕食会では、日本へのパンダ貸与に前向きな考えを示した上で「日本を早く訪れたい」と述べたということです。日中両政府は外相の相互訪問を調整しています。

中国軍機による日本領空侵犯や東京電力福島第1原発の処理水放出により、日中関係が冷え込む中、パンダ外交を突破口に、関係を安定軌道に戻す狙いがあるとみられます。

一方、日本政府関係者は、新たなパンダの貸与について「何ら決まっていない」と話しています。

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