和歌山県に拠点を置く奉仕団体「和歌山キワニスクラブ」が地域社会に貢献している個人や団体を表彰する、ことし（２０２４年）の「キワニス賞」に、外国人の子どもへの日本語と日本文化の学習支援に励む、紀の川市の八巻由実子(やまき・ゆみこ)()さんと、塗り絵を通じて親子のふれあい活動を支援する市民グループ「パパチカ」が選ばれました。

八巻由実子さんは、２０１３年に日本語教室「わがっこ」を設立し、和歌山に住んでいる外国人の子どもに対し、日本語や日本文化の指導を続けていて、国際的な青少年交流と育成に貢献しています。

パパチカは２０１３年に和歌山市で発足した父親によるボランティアサークルで、和歌山の名所や食文化などを親子で塗り絵に残して和歌山市の子どもに配布する活動や、国際交流センターとも連携して、アジアやアフリカ、ヨーロッパとも塗り絵の交流を広げています。

きょう（２７日）午後、和歌山市のホテル・アバローム紀の国で、和歌山キワニスクラブの西口伸()(にしぐち・しん)会長から、八巻さんと、パパチカの額田康夫(ぬかた・やすお)()代表に、表彰状と支援金の目録が贈られました。

八巻さんは「子どもたちひとりひとりにきちんと日本語の基礎を身につけてもらい、将来、ひとり立ち出来るように育てることが夢です。受賞を機に、さらに励んでいきます」と語りました。

額田代表は「協賛して頂いた企業や団体、支援者のお陰でここまで続けられています。塗り絵をひとつのベースにしながら、親子、地域愛、家族愛をはぐくむ一助になりたいです」と話していました。