巨大地震はまだ起きていないのに!?南海トラフ巨大地震の義援金かたる詐欺メールか
2024年08月12日 17時15分
南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されるなか、まだ巨大地震が発生していないにもかかわらず「被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます」などという文言で、義援金の協力を呼びかけるメールが和歌山県や全国で配信されていて、警察では、絶対に応じないよう、市民に注意を呼びかけています。
このメールの差出人は「日本国際緊急援助委員会」という団体を名乗り「2024年 南海トラフ巨大地震災害義援金について」というタイトルで、まだ巨大地震は確認されていないにもかかわらず「被災した皆様に謹んでお見舞い申し上げます」「被災地の一日も早い復旧を、心よりお見舞い申し上げます」などと、まるで災害が起こったかのような書き出しとなっています。
その上で「下記の内容で募金を受け付けています」として、ペイペイ銀行の口座名と口座番号、それに「アサダ ケント」という名義が明記され、8月31日までにクレジットカード決済で募金するよう求めています。
和歌山県警察本部では、南海トラフ地震臨時情報を受け「発生を事前に予知できる」「非常持ち出し品を安く購入できる」などと、金をだまし取る詐欺被害が予想されるとして「きしゅう君の防犯メール」サービスで県民に注意喚起をしていますが、まだ起きてもいない巨大地震の義援金をかたった手口は初めてだと話していて、改めて警戒を呼びかけるとともに、県警の特殊詐欺被害防止専用「ちょっと確認電話」への通報を求めています。
電話番号は、通話料無料のフリーダイヤル0120(508)878番。数字の語呂合わせで「これは、わなや」と覚えてください。