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和歌山県環衛研「夏休みこども科学教室」

2024年08月02日 20時06分

イベント政治教育

夏休み中の小学5・6年生に実験を通じて科学の面白さを体験してもらう「夏休みこども科学教室」が、きょう(2日)和歌山市砂山南()の和歌山県環境衛生研究センター(環衛研)で開かれました。

温泉水をかいで「臭い!」とおどろく児童ら(8月2日・和歌山市砂山南)

これは、様々な化学物質の分析や研究を行っている環衛研の取り組みを広く知ってもらい、子どもたちに科学の面白さや不思議を体験してもらおうと、毎年夏休みに開かれているものです。

きょうは、午前と午後で2種類の実験が行われ、午前は食品添加物の着色料について、午後は温泉成分の分析について、それぞれ実験と分析が行われました。

ビーカーの底の結晶を観察する児童ら

このうち、午後の温泉成分の分析では、子どもたちが研究員の指導を受けながら、県内の温泉水と、人工的に作った温泉水に似た成分の水3種類を、器具や試薬、機器を使って解析しました。

子どもたちは白衣やゴム手袋、ゴーグルを身につけ、3種類の水の色やにおいを確かめたり、ホットプレートで蒸発させて結晶を取り出したりしながら、特徴を用紙に書き込みました。

ナトリウムの含有量を分析する装置

続いて、液体を高温で加熱した際に放つ炎の色でナトリウムなどの含有量を分析する機械を通して色の違いを見比べながら、3種類の温泉水を特定しました。

子どもたちは「身近な温泉でもいろいろな種類があるとわかりました」「学校の理科室よりも本格的な実験装置があって、楽しかったです」と話していました。

児童の調査書にはんこを押す村上所長

環衛研の村上毅(むらかみ・たけし)()所長は「私たちは、感染症や水質・大気汚染対策など、県民の環境や衛生に資する分析や研究に取り組んでいます。体験を通じて、子どもたちにセンターのことをよく知ってもらうとともに、科学への興味を深めてもらえたら嬉しいです」と話しています。

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