那智勝浦町でもカツオノエボシ確認で遊泳禁止に/和歌山県
2024年08月01日 18時11分
刺されると死亡することもある強い毒性を持つクラゲ「カツオノエボシ」が、新宮市の三輪崎海水浴場に続いて、那智勝浦町のブルービーチ那智でも確認され、当面の間遊泳禁止になっています。
那智勝浦町によりますと、先月(7月)28日の午後、ブルービーチ那智の監視員が砂浜にカツオノエボシが打ち上がっているのを確認し、ただちに遊泳禁止にしました。
翌日から2日間はカツオノエボシが確認されなかったため、遊泳を再開しましたが、先月(7月)31日になって、子どもがクラゲに刺されたとの情報が入り、再び遊泳禁止となりました。刺された子どもは軽傷で、命に別状はないということです。
那智勝浦町では「海水浴シーズンにカツオノエボシで遊泳禁止になったのは記憶が無い。自然の生き物のことで行動がつかみにくく、危険も伴うので不安だ」と話しています。
カツオノエボシは、体長が5センチから10センチで、浮き袋の部分が烏帽子のような形をしていて、数十センチほどの長い触手があり、刺されると電気ショックを受けたような強い痛みを感じ、過去には死亡した例もあります。
那智勝浦町では、貼り紙や監視員の呼びかけ、ホームページで遊泳禁止を知らせています。
なお、今月(8月)11日にブルービーチ那智で行われる、世界遺産登録20周年記念花火大会は予定通り行うとしています。
和歌山県の沿岸では、新宮市の三輪崎海水浴場でカツオノエボシが確認されたため、 先月(7月)30日から遊泳禁止となっています。