和歌山県の岸本周平知事は、今月（７月）２１日から２６日まで中国を訪問した際、オスのジャイアントパンダの貸与を関係者と協議しましたが、具体的な進展はみられませんでした。

岸本知事は今月（７月）２４日に成都(せいと)ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪れ、現在、白浜町のアドベンチャーワールドで不在となっているオスのパンダの貸与の可能性などについて、現地の関係者と協議しました。

これに対し、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の尹志東（いん・しとう）主任は、アドベンチャーワールドでの１７頭の繁殖実績を評価したうえで、「受け止めた」と返答があったということです。

岸本知事は「大きな外交案件になるという印象をうけた。これをスタートとして、着実に粘り強く貸与実現に向けて取り組みたい」と述べました。

今後和歌山県として、県内選出の国会議員を通じて、外交関係者に働きかけていくということです。

このほか岸本知事は、県と友好関係にある山東省で友好提携４０周年記念の祝賀会に出席し、また四川省にある四川省防災・減災教育館なども視察しました。