華やかに飾った船が清流進む、和歌山・古座川で河内祭

2024年07月28日 16時37分

歴史・文化

和歌山県南部を流れる清流・古座川(こざがわ)を華やかに飾りつけた小船で進み、豊漁や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る伝統の祭り、「河内祭(こうちまつり)」がきょう(28日)行われました。

これは、この地域で江戸時代に盛んだった捕鯨船の当時の姿を伝える、2隻の「御舟(みふね)」による水上渡御(すいじょうとぎょ)で、川の中にある小島でご神体の「河内島(こうちじま)」の周囲をゆっくりと回りました。近くの河原では神事が営まれ、にぎやかな獅子舞も披露されました。

河内祭は文化庁の日本(にほん)遺産「鯨とともに生きる」を構成する文化財の一つで、源平(げんぺい)の合戦で勝利した熊野水軍(くまのすいぐん)が凱旋(がいせん)する姿が由来ともされています。

地元の古座川町出身で、隣の那智勝浦町から訪れた75歳の女性は「参加者が少なくなり、船の数も減ったが、やはりふるさとの祭りはいい」と話していました。

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