危険運転致死傷で一転起訴、和歌山地検が女性死亡の多重事故で
2024年07月28日 11時53分
和歌山市内で3年前、乗用車が多重衝突を起こし、22歳だったミニバイクの女性が巻き込まれて死亡した事故で、この車を運転していて警察に逮捕され、不起訴となった54歳の女について、和歌山地検が一転して起訴したことが、関係者の話で分かりました。
不起訴処分を不服とした女性の遺族から審査を申し立てられた和歌山検察審査会が去年(2023年)、不起訴不当と議決したのを受け、地検が再捜査していました。
この事故は、2021年7月15日に起きたもので、女の乗用車が蛇行運転し、前方の車に追突したり、反対車線にはみ出して、女性のミニバイクに衝突したりし、女性が死亡したほか、複数のけが人が出ました。
警察は、てんかんの持病があって、運転に支障が出る可能性があるのに、車を運転したとして、女を、自動車運転処罰法違反の危険運転致死の疑いで逮捕しましたが、地検はおととし(2022年)8月、嫌疑不十分で不起訴としていました。
地検は今回、審査会の議決を受けて、危険運転致死傷の罪で起訴しました。