「未来への七夕メッセージ」熊野本宮大社・大斎原で
2024年06月30日 15時39分
田辺市本宮町の世界遺産、熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)で、来月(7月)7日、「未来への七夕メッセージ」と題した書のパフォーマンスや講演会などが行われます。
これは、「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」の世界遺産登録20周年を記念した催しで、7日午前9時から、熊野本宮大社の九鬼家隆(くき・いえたか)宮司が一文字の揮毫(きごう)を行い、この文字に答える形で、高校生が書のパフォーマンスを披露します。
この高校生は、西日本豪雨をきっかけに、同じ校名ということから交流が始まった和歌山県上富田町と広島県熊野町(くまのちょう)の両県立熊野高校のそれぞれ書道部のメンバーで、熊野町は、伝統工芸品・熊野筆(くまのふで)の産地としても知られています。この日も、宮司の揮毫に先立ち、大社への熊野筆の大筆(おおふで)の寄贈セレモニーも行われます。
この日は、ほかに、「世界遺産と中上健次(なかがみ・けんじ)」と題して、作家で中上健次の長女、中上紀(なかがみ・のり)さんの記念講演や、中上さんと田辺市長、上富田町長、九鬼宮司、その他、観光関係者らを交えた記念トークセッション「熊野の未来を語る」が行われます。
イベントへの参加は無料で、雨天の場合は、近くにある熊野本宮館・多目的ホールに場所を移して開催されます。