空海の誕生日祝う「青葉まつり」高野山で
2024年06月09日 18時37分
真言宗(しんごんしゅう)を開いた弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)の誕生日を祝う「青葉(あおば)まつり」がきょう(9日)、高野町高野山で開かれ、総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)の周辺は、多くの観光客らでにぎわいました。
青葉まつりは、高野山真言宗の最大のイベントで、青葉の季節に行われることから、戦後、この名前になったとされています。
まつりのハイライトの「花御堂渡御(はなみどう・とぎょ)」は、あいにくの雨のため、規模を縮小し、正午に奥の院の入口前を出発しました。高野山小学校の鼓笛隊が先導し、稚児大師像(ちごだいしぞう)が載った小さな山車(だし)「花御堂」や、まつりの主役・稚児大師役の男の子と「青葉娘」4人が乗った山車など500人ほどの列が続き、金剛峯寺前までの大通り、およそ1キロを練り歩きました。
天候の影響で、青葉娘が見物客に縁起物の絵札をまく、「散華(さんげ)」は中止になりました。青葉娘は、代わりに笑顔で手を振り、絵札は僧侶が1枚ずつ手渡していました。